家族を愛するサラリーマン 兼 社会保険労務士の手帖

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生体肝移植手術1カ月目:運命の人

今日で先月10月28日(水)に、妻からの生体肝移植手術を受けてから1カ月目です!

術後、特に重大な合併症は起こらず、今日まで1カ月間、毎日無事に過ごしてきました。

 

ドナーになってくれた妻、いつも支えてくれている僕と妻の家族、大切な友人たち、主治医の先生方や看護師さんたち、今まで出会った人たち、すべての人に本当に心から感謝しています。

 

これからも一生、毎日無事で生きられることに感謝して、妻と一緒に生きていきます。

 

1日でも多く長生きをして、チャレンジできるすべてのことに挑戦して(長生きすること自体も、移植を受けた僕にとっては「挑戦」です)、今の一瞬を心から本気で生きること、そして妻と幸せに生きることは僕の役割であり、責任であり、生きる目標です。

 

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僕は入院生活が長期間になってから、読書、特に生き方や自己啓発の本を読むのがとても好きになりました。

今日は手術前にKindle本をたくさん買い込んでいた中の、「出会った人が運命の人」という本を読み終えました。

 

「子供は親を選んで生まれてくる」という考え方は、誰でも一度は聞いたことがあると思います。

 

この本では、筆者の夫婦の考え方、

 ー 人は生まれる前に、「人生で出会う人」や「起こる出来事」といった人生の"台本"を自分自身で選び、また、その"台本"の内容を忘れて生まれてくるので、将来何が起こるのかは分からない。しかし、「人生で出会う人」や「起こる出来事」は自分が生まれる前に選んだ選択であり、"運命"はある。ー

という考え方が紹介されています。

 

僕個人の意見は、人生で起こる出来事はすべてその人が選んだこと、運命だ、と完全には考えることはできません。

なぜなら、人生で起きる出来事は、その人とはまったく関係が無く、とても理不尽であったり、不条理な出来事が起こるからです。

 

生まれながらにして病気を患っている子供や両親に、「それはあなたが生まれる前に選んだこと、運命だ。」と言えるでしょうか。

 

ただ、人生には運命的な出来事が起こるのも事実だと思います。

僕は手術後に同室になった患者さんから、「血縁関係のある家族から臓器を移植できないのに、お互いを選んで結婚した奥さんから移植を受けられるなんて奇跡だね、映画やドラマなんかよりドラマチックで運命的なことだよ!」と、言われました。

 

僕自身も手術前から、妻から移植を受けられるのは言葉では言い表せないほど幸せなことだと思っていましたが、実際に手術を受けて、また、他の人からそう言われ、本当に本当に奇跡的なことなのだと改めて実感しました。

 

今は、妻とは生まれる前から出会うべくして出会った、生まれる前に妻に出会うことを選んで生まれてきた、と自然に考えています。

 

これからどんな人生になるのか、楽しいことだけでなく、困難なこと辛いこと悲しいこと、が起こるかも知れませんが、どんな時も、「妻と一緒」で「生きてさえいれ」ば、それだけで幸せです。